チェルノブイリ子ども基金 奨学金制度始まる!


 事故当時の「子どもたち」である青少年への支援として、「奨学金制度」を開始します。奨学金制度の概要(抄)のもとに、現地救援団体を中心に候補者を募りました。締切りである1月末までに20名以上の候補者があがりました。そのなかから第1回の奨学生としてウクライナ3名、ベラルーシ5名の合計8名の学生が内定しました。子ども基金との誓約書を交わしたあと、決定となります。
 この制度の資金として、15万ドルの募金をベースにし、広く募金を呼びかけていきたいと考えています。今回、姉妹団体である三重被曝児童救援募金から6名分の支援のお申し出をいただきました。ありがとうございました。第1回の奨学生を紹介します。

【・氏名(性別)・生年月日(年齢)・学校 ・将来の希望】

ウクライナ
A・ナターリヤ・ニコラーエヴナ(女)・1981年3月22日(19)・キエフ農業大学・会計士としてチェルノブイリ救援団体で勤務、またはボランティア希望。
B・エレーナ・ワシーリエヴナ(女)・1983年5月31日(17)・ウクライナ大学リハビリ専門学部・ボランティアリハビリ指導医としてチェルノブイリの子どもたちの役に立ちたい。
K・アンナ・ウラジーミロヴナ(女)・1983年、6月7日(17)・医療専門学校・内分泌腫瘍の専門医★大学に合格した場合に限り支援開始。

ベラルーシ
K・エカテリーナ・レオニヴナターニャ(女)・1982年9月6日(18)・国立ミンスク医科大学2年生・歯科医
Z・アナスタシア・ゲンナジェヴナ(女)・1981年8月12日(19)・国立ベラルーシ教育大学2年・事故で苦しんでいる子どもたちのために働きたい
M・ユリヤ・グオルギエブナ(女)・1981年3月31日(19)・グロドゥノ医科大学・医者
Z・アリョーシャ・アナトーリエヴナ(女)写真依頼中・1980年1月29日(21)・国立ゴメリ医科大学・医者になり、子どもたちの世話をしたい
G・ナジェージダ・アナトーリエヴナ(女)写真依頼中・1982年11月21日(18)・ベラルーシ農業アカデミー・ジャーナリスト希望。★入学試験に合格した場合に限り、支援開始。

奨学生からの手紙なども今後ニュースにて報告してまいります


チェルノブイリ子ども基金 奨学生制度(抄)

目的 チェルノブイリの被害者で重い病気になっている子どもで、勉学に意欲を持ち、非常に優れた成績を残しながら、経済的理由から大学及び専門学校で勉強を続けることが困難な青少年への経済的援助。
対象 以下の条件すべてを満たす青少年
・成績が優秀であること
・重い病気の子。第一回募集は甲状腺の手術後の子どものみ
・大学、専門学校に在籍する者
・チェルノブイリ被害者手帳、または障害者手帳を有する。
・経済的理由から勉強の継続が困難な状態にあること
・他からの支援金をもらっていないこと
・卒業後チェルノブイリ被害者救援にボランティアで手伝うことを了承する人
人数 半年毎にウクライナとベラルーシで若干名選択。
奨学金 毎月50ドル相当 半年毎に支給される。
必要書類 本人の手紙、前年度の成績証明書のコピー、住所・連絡先・生年月日・家族構成・家族の収入・家族の健康状態を記した手紙、チェルノブイリ被害者手帳・障害者手帳のコピー、困窮家庭で勉学を続けることが困難である事情を説明する救援団体の推薦の手紙
期間と更新 1年ごとに成績を考慮して、適当と認められれば修学期間中継続できる。更新のためには毎年8月1日を期日とし、学校の成績証明書のコピーと本人の手紙を必要とする。

ニュース目次へ