16周年救援キャンペーン

ナターシャ・グジー・コンサート


今年の4月26日でチェルノブイリ原発事故から16年を迎えました。子ども基金は事故の被害が今なお続いていることを訴え、救援を呼びかけるために救援キャンペーンを行っています。1996年、1998年、そして昨年2001年春には、ウクライナ避難民の子どもたちを中心とした民族音楽団<チェルボナ・カリーナ>を日本に招待し、日本各地の公演で被災地の子どもたちの救援を呼びかけました。1999年春からはカリーナ出身のナターシャ・グジーによる歌とバンドゥーラによるコンサートを開催し、広く救援を呼びかけています。彼女も避難民です。このコンサートが少しでも多くの方にチェルノブイリのことを思い出し、考えていただけるきっかけになればと願っています。

この4月には、首都圏から広島、山口、関西までのナターシャによる救援コンサートを行いました。各地のコンサート主催者からの報告です。 コンサートの収益・集められた救援募金はすべてチェルノブイリ被災地の子どもたちの医薬品・保養費などとして活用されます。

コンサートへのご理解、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。また、このコンサートに賛同していただける方はグジー賛同金(2000円/一口)をお寄せください。

ナターシャ・グジーコンサート 特別会計報告

最新のコンサートスケジュール


4月14日 横浜市 
(株)タカオインテリアデコレーティング 高尾齋

16周年救援キャンペーン横浜は、会場が小さいために、出演者の方々にはたいへんご迷惑をかけてしまいました。にもかかわらず一生懸命歌ってくださいました。もちろん、聴く人は異口同音に感嘆と感激の涙でした。ナターシャの歌声は、ウクライナの大地で生まれ育った、大らかな素朴で優しい心の髣髴とした人だからこそ、聴く人を魅了してしまうのです。どうか、いつまでもウクライナ地方の言葉で、どこまでも澄んだ美しい声で、日本中の人たちに感動を伝え続けてください。


4月19日 三原市 三原リージョンプラザ
ナターシャコンサート実行委員会 朝直恵子、和田恵子

コンサート当日、私はお客さんが何人くらい聞きに来てくれるのだろう、ナターシャの体調は悪くなったりしないだろうか、と不安でいっぱいでした。しかし、そんな不安は、会場に入りナターシャの透き通るような歌声と客席の状態を見た瞬間にどこかに消えてしまいました。また、コンサートでのスライドや詩の朗読など三原独自の演出もナターシャの歌声を引き立てていました。

コンサートが終わって、鳴り止まない拍手や開場から出てくるお客さんの笑顔を見ているとコンサートが大成功したことを確信し、自分が実行委員会の一人として参加できてとても嬉しく思いました。


4月20日 広島市 東区民文化センター
チェルボナ・カリーナの会 小堀恵美子

「ますます表情が豊かになったね」「言葉をとても大切に歌っているのが伝わってきた」「美しい日本語だね」…。コンサートの後聞こえてきた声です。1996年春、ナターシャが「チェルボナ・カリーナ」のメンバーとして、初めて広島へ来てから、今回で5回目のステージ。企画する私たちも欲が出て、あの心に染みるメロディーをナターシャと一緒に唄いたいと合唱団を結成。その3曲は私たちの財産になりました。そして、「チェルノブイリを二度と繰り返さないで」というナターシャの願いを、コンサートを貫くテーマとして、チェロの演奏と朗読を演出したのです。年齢と共に深まってゆく、ナターシャの音楽の世界が楽しみです。


4月21日 柳井市 アクティブやない
ナターシャコンサート実行委員会 武重登美子

ナターシャのますます磨きのかかった歌声、故国を思う健気な心は、柳井市でのコンサート会場を驚嘆と感動の渦に巻き込みました。それによって、私たちが何年努力しても叶わなかったチェルノブイリの悲劇の現状を皆に知らしめたのです。その時の観客の声から提案があります。日本にも優れた歌曲がたくさんありますが、ナターシャの哀愁を帯びた声や歌唱力は、消えかかった日本の歌曲を一般に広めるのに最も相応しいと思います。『からたちの花』や『荒城の月』を歌うナターシャを想像しただけで身がふるえます。これからも故国ウクライナのために、そして人間が二度と過ちをおかさないことを祈って歌いつづけてください。


4月27日 枚方市 枚方市民会館
池島芙紀子

昨年に続いてナターシャに来ていただいて救援コンサ−トを開催した。今年は、京大原子炉実験所の今中先生に「チェルノブイリ事故と放射能被害の実状」を話していただき、たいへんわかりやすいと好評を得た。また、地元枚方市の4団体が友情出演してくださり、ユニークな合唱や演奏で盛り上げていただいた。ナターシャの透き通るような歌声と静かなアピールは、会場の人々のこころに深く染み通り、最後に杉中学校の生徒たちとの合唱は、とても元気よく、お互いに励まされ、希望を持って示してくれたと思う。


4月28日 神戸市 神戸朝日ホール
来場者アンケートより

原発事故の被害を受けた子どもたちのために、澄んだ歌声を―ご自身被害を受けて、よくぞ―と、思います。私もこの感激をもに、心を受けて、平和のために何かしたいと思いました。


4月26日 東京公演アンケートより

☆スライドも歌声も涙が出てきました。 あってはいけない事故なのに。 遠い日本で何もできるわけでもないけど、人に今回のことを話したいと思います。教えてくれてありがとうございました。 
30代 女性

☆「秋の歌」がよかった。彼女の声と音楽があっていたと思います。寂しげな曲より少しテンポのはっきりした曲がよいと思いました。『太陽を消さないで』は彼女の祈りを感じました。
チェルノブイリの現状、特に子どもたちの置かれている状況にびっくりし、胸が痛いです。あんなにのどかな風景の所が、あの事故で今でも荒れ果てたままなのかと思うと、あらためて事故の恐ろしさにびっくりしました。その反面コウノトリの話にはかすかな希望を感じました。  
50代 女性


 

各地主催者の方、ボランティアの方、そして会場に来てくださったみなさま、どうもありがとうございました。

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