夏の特別保養−日本週間(前号よりつづき)


【知恵の輪教室】
大学生 加藤菊緒

 この教室を思い立ったのは、何てことはない、自分個人が好きで楽しんでいたからである。しかし、「知恵の輪」などという物は世界中にありそうだし、特別に教室にするとは意識していなかった。知恵の輪集めをしているうちに、江戸時代より盛んになった庶民の知恵の輪を知り、日本の江戸の暮らしと知恵の輪とでくっつけて教室ができないかと考え、今回の教室となった。

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 日本の知恵の輪(いくつかの穴があいた木に紐を通し、小さな木の部品を移動させる仕組みの現代版と昔からあるものとを用意)と日本の暮らしを、子どもたちに知ってもらえる機会となってよかった。知恵の輪というのは、何をしなければならないという事をのみこめばいいのである。今回用意した知恵の輪は私自身も解けていないものが数個あった。それを40分の教室時間中に製作し、解いてしまったのは子どもばかり!
 日本人たちも、現地の付き添いの方々も大人はお手上げだった。何かに夢中になる事、一心に考える事をたくさん身体の中に取り入れて欲しいと思う。すこしでも、病気と向き合う子どもたちの心の足場となれればうれしい。

 

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