チェルノブイリ18周年救援コンサート・各地からの報告
(前号のつづき)



奈良脱原発ネットワーク  堀田美恵子

奈良で細々活動しています。反原発の集会をしてもなかなか新しい人が集まらない、いえ、集められないでいます。大阪でナターシャの歌声とバンドゥーラ演奏を聴いて、仲間とも一度奈良でコンサートをしたいと話し合っていました。ナターシャのコンサートは運動を超えて感動するに違いない、でもいつそれを実行しようか・・。ふと思い立ち、事務局に問い合わせをしたところ、妹カーチャの来日も決まっていて、「やるしかない!」チャンスだったのです。奈良でのプログラムは以前から暖めていた、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西と、こどもエコクラブPeaceとの共演でした。奈良市の隣にある大和郡山市で活動しているこどもエコクラブPeaceは、小学生から大学生までのメンバーなのですが、さまざまな取り組みの中の一つに環境劇があり、いつもその取り組みに感心していましたので、今回のコンサートはぜひ彼らとも一緒に作りたいと思いました。

300席の会場です。いつもの知り合いに声をかけて集まる数ではありません。当日まで不安いっぱいでした。

でも、ほぼ満席状態でコンサートは始まったのです。こどもエコクラブの皆さんの友達もいっぱい来て下さいました。ナターシャとカーチャの清楚で美しい声と、バンドゥーラの調べ、そして民族衣装にも魅了された観客席でした。今回、ピアノ伴奏は、将来ピアニストを目指している、高校生と中学生の川口兄弟でした。彼らは、喜んでボランティアで演奏を引き受けてくれ、バンドゥーラという楽器に出会うことをとても楽しみにしてくれました。新聞の地方版にナターシャとカーチャのカラー写真と記事が出て、参加された方もかなりいたようです。いろんな形で会場に来て下さった皆さんですが、歌声とバンドゥーラの調べと共に「なぜ?」という一石を投げかけられたらと思っています。

 

チェルノブイリ18周年救援コンサート in 紀州の大成功に感謝
宇城公子

4月29日御浜町中央公民館でのコンサートは無事終了しました。実行委員の人数は、40人を超えていました。紀州地方で、大勢の方々のご理解やご協力の下、コンサートが開催できましたことをとてもうれしく思うと共に、感謝を忘れることができません。高校生や、大学生をも含む多世代で準備・運営に取り組めたことは、今回のコンサートを成功させ、さらに次のステップへとつながりました。

ナターシャ、カーチャ姉妹の歌声とバンドゥーラの響き、姉妹の父ミハイルさんのお話。目からは知らないうちに涙が出ていました。プログラム表紙の『人間と、自然と、すべての大切な者たちのために』という言葉と写真。木本高校吹奏楽部の演奏。わがらーずによる歌「誓いの大地〜チェルノブイリ・・・」。二河夫妻のお話。高校生・若者のボランティアグループ百夜の活躍。ひとりひとりのちいさなちからの集まりのすごさを感じました。

みんなで歌った「ふるさと」の歌詞の中身、まさに今届けたい未来への希望だと思いました。ありがとうございました。

 

横浜公演   阿部静乃

青山のロシア料理店でナターシャにバンドゥーラの演奏とウクライナ民謡の歌声を聞かせていただいいたのをきっかけに、今回、横浜公演の司会を努めさせていただきました。

舞台の表裏が見える立場として感じたことは、今回の舞台を迎えるにあたり、ナターシャはアーティストとしての立場に加えて、ウクライナからご家族を招くという、娘としての役割もこなしていたと感じます。リハーサルにおける、家族の登壇のタイミングへの気配り、アーティストとして自分の奏でる一音一音に込める気迫、そして演奏終了後の笑顔。日本とウクライナの架け橋を務める役として、彼女に課せられるものの大きさとともに、ナターシャを支えながら、彼女と共に日本とウクライナの交流をすすめる多くの方のエネルギーを舞台で感じずにはいられませんでした。

たくさんの方の協力があって、横浜公演ではナターシャの音楽に導かれ、日本からウクライナそして世界各国へ想いをめぐらす場となりました。原発についてそして平和について考える貴重な機会となったことと思います。この成功も多くの方の支えあってこそ。この場をお借りして、舞台に関わりました、すべての方にお礼を申し上げたいと思います。

 

★「18周年救援・おがわまちンサート実行委員会」でライブ盤を作りました。希望の方にはおわけします。1800円(救援金を含む)。申込は0493ー73-1478(T&F)藤村まで。

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