緊急医療機器支援のお願い

― その後の経過報告 ―


ウクライナの内分泌研究所に、1台を『通販生活読者』様からの募金により贈呈しました。もう1台を年内に送りたいと思っています。おかげさまで9月15日現在、緊急医療募金は、283件169万円に達しています。引き続きカンパを募っています。よろしくお願いします。なお、振込み用紙つきのカンパ要請チラシを作り、ミニコミ誌にはさんでもらったりイベント時に配布をお願いしたりしています。そちらへのご協力もお願いします。枚数をお知らせくださったらお送りします。

前号でウクライナ・内分泌研究所 放射線部門からの要請―として緊急のお願いをしました。要請内容は“今使っている3台のうち、2台は古くて診断に支障をきたしかねない、支援をお願いしたい”というものでした。希望の品物は東芝製でキエフにある代理店より購入する価格1台が5万ドル。価格の割引を現地救援団体「子どもたちの生存」の協力も得て交渉し、その結果、人道的支援であるということと、2台を購入するなら、という条件つきで1台を3万5千ドルに。

しかし、3万5千ドル(日本円にして413万円/@118)は大きな額です。一口千円の緊急カンパを広く呼びかけると共に、大口カンパ先を探しました。チェルノブイリ子ども基金発足直後から温かな支援を続けてくださっているカタログハウスに今回もお願いしました。

「今後も『通販生活』の読者にチェルノブイリ支援を呼びかけ続けるかどうか、見直しの時期かもしれない」というお手紙つきながら、ありがたいことに1台分の支援を決定してくださいました。
ちょうど、私たちのスタッフがキエフを訪問するときで、滞在に間に合うように、納品してもらえないか、と代理店とやりとりし、無事納品されました。以下は報告です。

超音波診断装置寄贈について

中務俊之

 今回私たちが訪れたウクライナ内分泌研究所は、チェルノブイリ子ども基金が医療支援を行っています。この病院では、甲状腺の検査、手術、「放射性ヨード治療」を行っています。

 内分泌研究所の超音波診断装置は、私たちが訪ねる前の晩に到着していました。 すでに「日本からの贈り物」と書かれたシールが貼られていて、その下にカタログハウスのシールを貼りました。

 診断をしている子ども(表紙の写真)はキエフ在住のサーシャ12歳です。検査では甲状腺に腫瘍は見つからず、安心して帰っていきました。甲状腺の検査を担当しているセルゲイ医師は、新しい超音波診断装置が入って「こんなにうれしいことはない」と、とても喜んでいました。彼は10年間甲状腺の検査を行っており、多くの子どもたちの甲状腺腫瘍を発見してきました。「今まで使っていた診断装置と比べて、細かく診断ができて小さな腫瘍も見つけられることができる。日本の支援者の方々に本当に感謝していることを伝えて欲しい」診断部門長のマルコフ医師と何度も何度も感謝の言葉を話していました。子どもたちの治療にかける情熱を感じると共に、支援に間違いがないことも改めて感じました。

(注)甲状腺がんは、手術後、生涯薬を飲んだりしなくてはならない大変な病気ですが、早期に見つかれば命は助かる病気です。転移をすると助からないこともあり、早期に発見が大切です。 内分泌研究所では、全ウクライナの人々の甲状腺検査を行っています。検査装置を担いでウクライナ全国を回ったりもしています。今までも多くの子どもの甲状腺の病気を発見してきました。2006年には、超音波診断部門において全部で29819件の甲状腺検査が行なわれました。そのうち子ども(0〜18歳)は3931人。また、事故のとき0〜18歳だった人は8289人でした。



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