サイバー大学「世界地図の読み方」

 サイバー大学はソフトバンクが吉村作治学長を担いで「日本初の全授業を ネット上で行う4年制大学」として07年4月に発足。私は吉村教授に口説かれて「世界地図の読み方」の講義を提供している。半年分の授業を収録するのはな かなか大ごとで、事前にシナリオを書いて、大量の画像を用意して、15分ずつ(だったかな)に区切って1章ずつカメラ目線で淀みなくしゃべるというスタジ オ作業が丸一日がかりで行われる。が、一度やってしまえば何年間かは繰り返し仕えるので後の手間はない。半期ごとに大体30〜50人ほどの学生が受講し、 「この地図で○○を読み解く」というレポートを出すので、これを半年に一度読んで採点して寸評を加えるのは結構大変だが、中には私が知らないような珍しい 地図を探し出してくる者がいたりするので、楽しい。しかし、顔を見たこともない学生にレポートだけで評価を下すのはやはり違和感がある。

 当初は、吉村さんお得意の世界遺産学部と、ソフトバンク社の要請によるIT総合学部との2学部制でスタートしたが、世界遺産学部は学生の集まりが悪く、今年4月から募集を中止、IT一本で続けることになった。

★サイバー大学:http://www.cyber-u.ac.jp/