農と言える日本・通信 No.56  2002-01-17      高野 孟



●ご無沙汰して申し訳ありません!

 8月23日にNo.55を送って「ウズベキスタンに行ってきます」と言ったまま、5カ月近くもお休みしてしまい、数人の熱心な読者の方からは「この頃届かないけど、私はメーリングリストから外されたのでしょうか」というお問い合わせがあったりして、まことに失礼いたしました。それもこれも、みんなビンラーディンが悪いのです(という言い方を米国では“ビンラーディン・エクスキューズ”と呼びます)。その後の農や食や馬に関わる情報や報告は、INSIDERのEDITOR欄などで折に触れ出してきましたが、INSIDERをお読みでない本通信読者のために、次号にでも要約版を載せるようにします。

 ウズベキスタン報告については、高野個人ホームページで読むことが出来ます。今年は、夏に再びモンゴル・ツァーを行う方向で検討しています。私個人としては、モンゴルはそれとして、ウズベキスタンの隣の騎馬民族の国キルギスタンに行きたいという思いが強く、その研究を始めているところです。なぜキルギスなのかについては、またお話しする機会があるでしょう。

●鴨川の次の集合日は2月16〜17日、年間スケジュールも決まりました!

◎2002年最初の鴨川自然王国イベント
 2月16(土)〜17(日)両日、鴨川産大豆を使って味噌と豆腐を作るのが作業の中心です。特に昨年度の大豆畑トラスト会員の皆さんはこぞって参加して下さい。参加申込は、トラスト事務局kingdom@viola.ocn.ne.jpまで、2月8日までにお願いします。

◎鴨川自然王国の棚田トラスト・大豆畑トラスト・果樹園トラスト、募集開始!

 鴨川自然王国の棚田トラスト・大豆畑トラスト・果樹園トラストではそれぞれ2002年度の会員募集を開始しました。棚田トラストは4反(1200坪)の棚田を40口(1口年間3万円)で、大豆畑トラストは1反(300坪)の畑を30人(同4000円)で、果樹園トラストは1反(300坪)の畑を30口(同2000円)で、それぞれトラストを組みます。1つでも、2つでも、全部でも参加することが可能です。なお、果樹園トラストは、原則として昨年度の会員が本年度も継続して参加して頂くことになります。ホームページで詳細を確認の上(http://smn.shizen-ohkoku.co.jp)、遅くとも3月末までにトラスト事務局までお申し込み下さい(満員になり次第、締め切りますのでお早めに)。

◎2002年の年間活動スケジュール(すぐに予定表に記入を!) 

2 月16〜17日 味噌・豆腐作り
3 月16〜17日 じゃがいも植え付け、果樹園開墾・苗木植え
4 月6 〜7 日 お花見、トラスト説明会、果樹園開墾・苗木植え
5 月4 〜5 日 田植え
6 月1 〜2 日 田の草取り、さつまいも植え付け
6 月29〜30日 田の草取り、大豆種蒔、草刈
8 月7 日     夏祭り(御神輿担ぎ手募集)
   10〜11日 田の草取り、草刈
9 月7 〜8 日 稲刈り
10月12〜13日 さつまいも掘り、枝豆収穫
11月23〜24日 収穫祭、大豆収穫
12月14〜15日 忘年会、大豆選別
 ※この他、森林整備作業、里山探検隊活動なども加わります。

●帯広の次の大集合は3月1〜3日です!

 十勝自然王国の「帯広大集合」は3月1日(金)〜3日(日)に行います。北海道はまだ早春ではなく晩冬ですが、少しずつ積雪も緩んでその下から春が胎動し始めるこの時期もまた格別。スノーモービルはもう遅いでしょうが、野外乗馬、サウナ、バーベキューなどを楽しみましょう。一応、1〜3日を正規日程としますが、私は仕事の絡みもあって、2月28日(木)に小樽から帯広入り、1日には近くの鹿追町で昨秋から始まった「北海道ツーリズム大学」の講義があり、4日(月)まで滞在します。その期間内でご都合に合わせてご参加下さい。「はじめ」の新井さんは2〜3日の参加です。

 古くからの帯広ファンにとっては懐かしい長慶寺君がカナダ漂泊から一時帰国して、4月一杯は牧場とランチョ・エルパソで働いています。今回は、久々に牧場の小屋で「十勝渓流塾」を開いて、彼のカナダ体験を聞いたり、私の昨秋「タスマニア馬三昧」のビデオをお見せしてエンデュランス競技の可能性について語り合ったりしてはどうかと思っています。地域通貨Ceeマネーの活動も若い人たちを中心に次第に広がりを見せているので、そのことも話題になるでしょう。

 私は1月13〜15日、仕事絡みで帯広に行きました。エルパソも(ビンラーディンのせいで?)運営がなかなか大変で、平林マスターも牧場で豚の飼育や生ハムの製造や新製品の開発に専念することが出来ずに、自ら朝から晩まで厨房に入ってフライパンを振るうような毎日で、疲れ果てていました。私なりに今後のあり方について意見は述べてきましたが、今回、出来るだけ沢山の仲間が帯広に集まることで彼を激励したいと思います。牧場の小屋の共有会員はもちろん古い友人たちの皆さんが出来るだけ日程をやり繰りして参加して下さるようお願いします。▲